荒木歯科の「中心」にはミィーティングルームがあり、それを囲むように8室の診察室が並んでいます。患者さんとの会話を「中心」に据えた、同院のコンセプトです。
星座の名前をあしらった各診察室の天井には、LEDを用いたそれぞれの星空。そこから眺める庭には、バードサンクチュアリでさえずる小鳥たちの姿。同院の願いは、和みと癒やしに満たされた渦巻き状の空間で、一人でも多くの患者さんが「8020運動」を達成することです。
「8020運動」を達成した同院の患者さんは、今年は19人に登りました。「名古屋市緑区全体で表彰された人は約300人、同じ区内の歯科医院数は112院ですから、平均すると1医院あたり3人。成果が着実に上がってきている実感を持っています」(荒木進理事長)。
通院される方のうち、メンテナンス目的の患者さんは約500人。お口は万病の入口。お口の中をきれいにすることで、体の疾患まで回避できる可能性が高くなります。「歯を磨くというより、病気の原因を洗い流す感覚ですね」とは荒木理事長。「渦巻き空間から発せられた健康への好循環が、口コミとなって波紋を広げていければ、喜ばしい限りです」と続けます。
力を入れている治療科目の第一は、精密な入れ歯です。同院の場合、リハビリとトレーニング兼用の入れ歯をまず作り、正しく「かめる」ようになってから本入れ歯へ移行する、二段階の義歯治療をおこなっています。その次に挙げられるのが歯周病治療と担当歯科衛生士による予後のメンテナンス。歯面清掃やご家庭でのブラッシング指導のほか、汚れが付きにくくなる特殊な歯磨き粉などの紹介もしています。また、院内技工所を併設しているため、セレックをはじめとした歯科修復物のクオリティにも自信をもっています。
同院は、まだ多いとは言えない「かかりつけ医強化型診療所」として歯科予防も含めて患者さんの歯を残し、在宅診療にも取り組み、健康寿命を延ばすように努力しています。