「これからの予防治療は、歯に限らず、お口の機能を正しく育成することも含まれてくるでしょう。例えば、最近のお子さんに顕著な、いわゆる“口ポカン”状態。うつむいた姿勢で顔を上げると、気道が狭まって、息苦しくなりますよね。だから口を開けて呼吸しようとする。これが悪循環の始まりです」と澤政樹院長は切り出します。
口でしか呼吸できないと、食べ物と一緒に空気を飲み込むため食事が苦手になる。姿勢の悪さが寝相にも反映し、十分な睡眠が取れないことで勉強への集中力を欠く。このように“口ポカン”は、体と頭脳の発育において大きな妨げとなりかねません。逆に言えば、姿勢の悪さ、学力の低下、食の細さなどの問題は、気道を確保することで改善される場合があります。
予防歯科の普及により、お子さんのむし歯発症率はかなり低下してきました。「であれば、次の課題は育成予防。大人も含めた生活習慣の指導が主軸になっていくでしょう。とくに呼吸は、生命に直接関わる大切な機能です。正しいかみ合わせで噛む、食べる、飲み込むといった食の動作より、まずは呼吸。当院では、呼吸に重要な上咽頭のスペースを広げる矯正治療をおこなっています」。
その他、歯科衛生士をはじめとしたスタッフが親身になって「良く話をする」ことも同院の特徴といえるでしょう。これは一貫して取り組み続けてきたポリシーです。歯科医師3人、歯科衛生士3人、歯科技工士1人、受付2人、滅菌技師1人が、毎週のように勉強会へ参加し、患者さんの期待に応えるべくスキルを磨いています。
「おかげさまで、歯科では老舗と言われるほどの歴史を持つに至りました。これからも、“か強診”の施設要件に甘んじることなく、ハートウォームな環境整備に注力していきます」。