「祖母が入れ歯で、歯と食事にものすごく困っていたのです。漠然とですが、子どものころから、歯と体の健康をセットで考えていましたね」(福田真一理事長)。福田理事長はそんな原体験があったからこそ、食事療法という考え方を知ったときに、「これだ」とひらめいたとのこと。健康をもたらすものも食なら、病気の原因をまねくものも食。生活習慣のチェックを通じて、現状に至った原因を患者さんと一緒に見つけ出していくことこそ、これからの歯科医院に求められる役割なのではないでしょうか。
同院が提供している「トータルヘルスケアコーチング(THCC)」は、正しい食生活や適度な運動などを取り入れるためのプログラムです。特殊な医療機器でタンパク質、ミネラル、体脂肪などの人体成分を測定し、その結果に応じた個別の指導が受けられます。皆さんはご存じでしょうか。歯周病が全身の疾患を誘発することもあるのです。「この連鎖を『ドミノ』に例えるとすれば、お口は『最初の一枚』といえます。ぜひ、歯科医院でドミノが倒れないように守っていきたいですね」。
同院は、お待たせしたくないので完全予約制となっていますが、ゆったりしていただける16畳相当の広めの待合室をご用意しています。もちろん“か強診”認定医院ですので、一般医科との連携・紹介が可能です。
また、健康管理士が2人在籍しているのも大きな特徴といえるでしょう。同院を訪れる患者さんのうち、その半数以上は大阪府外からの来院者です。「健康的な生活を求めるニーズが、日増しに高まっていると実感しています。健康管理士による健康アドバイスコースもございますので、病気に限らず、平素のうちから当院をご活用ください。約1時間の枠をご用意し、患者さんの問題点やお悩みに向き合わせていただきます」。