「大学院で詰め物の研究をしていたとき、海外には何十種類もの方法と素材があると気付かされました。日本の治療は、独特の保険制度により選択肢が狭められ、“ガラパゴス化”していたのです」(白石充院長)。歯科治療にはどんな方法があって、どれが患者さんにとって有益なのか。そうした全体像がわかっている歯科医師にしか、適切な提案はできません。しかし、白石院長は“ガラパゴス化”した環境下で歯科治療が行われている現状に気付き、ショックを受けました。
それ以来、白石院長は積極的に技術や素材の勉強を始めたのです。しかし、あくまでも歯科治療は患者さんに理解してもらってこそ成り立つものですから、歯科医師の自己満足で終わらないよう、患者さんにはどんな治療法があるのか、どれが有効か、リスクはあるのかを説明するようにしているそうです。
その1つが、「数字による裏付け」を心がけることです。例えば、シェードアイという機械を使えば、歯の白さが数値で表せます。ホワイトニングの効果も一目瞭然です。
歯周病やむし歯の検診、デンタルドックに際しても、唾液検査、歯周病細菌検査や、ダイアグノデント、口臭測定器等の検査機器を導入することで検査結果を数値化しています。また、「見える化」という意味では、マイクロスコープや位相差顕微鏡といった医療機器の画像を患者さんに提示しています。こうした対話重視の姿勢が、口コミや紹介の多さに反映されているのでしょう。「私の感覚ですが、ホワイトニングを施術すると、誰しも自分の歯が見たくなるのではないでしょうか。すると、歯茎の腫れといったちょっとした変化などに気付きやすいと思います。健康のための白い歯という発想で、美しい笑顔を手に入れ、ぜひ、諸症状の早期発見に結び付けてください」。