肥満、高血圧、高血糖。不摂生の3本柱は体の疾患に限らず、歯周病などの歯の病気となって現れることがあります。むしろ、歯周病を一種のインジケーターとして捉えることで、全身の健康管理が可能になるのではないでしょうか。
当院では、そのような斬新な発想から、玄米を主体とした「食事療法」に取り組んでいます。それが、食生活と運動などの生活習慣を改善するプログラム「トータルヘルスケアコーチング」です。
歯も含めて、人間の体を作るのは食べたものだけなのです。そして、人が備えている自然治癒力を高めれば、病気のほうから逃げ出すはず。仮に歯周病を発症したとしても、そのことが自分の人生を見直すきっかけになればうれしいですね。
いまのところ、定期健診を受ける1日約50人の患者さんのうち、7割から8割の人が同プログラムを実行しています。しかもその半数以上は、大阪府外からわざわざ通院されています。
栄養状態に問題がないか、体がむくんでいないか、身体はバランスよく発達しているかなど、人体成分の過不足を評価する検査をおこなっている歯科医院は、そうそうお目にかかれないと思います。
わたしたちも、こうした期待に応えるべく、月に1回、診療を半日休んで勉強会を続けています。また、院内で資格を発行する認定制度も整えました。責任を持って患者さんをサポートしたいですからね。