約30年前に米国カリフォルニアへ留学したとき、歯科医院の果たす役割が日本と相当違うことに気付かされました。米国では治療よりも、予防や重症化しないための措置、あるいは、よりプラスアルファの価値を得るために歯科医院を利用している人が多くいます。とくに顕著なのは、審美歯科に対する認識でしょうか。米国の場合、例えば運転免許証の写真を撮るときに、必ず歯を見せて「笑え」と指摘されます。日本の場合は逆で、笑っていると怒られかねません。顔というと前歯を出した笑顔のことを意味しますから、審美に対する関心が日本と比較して全然違います。むし歯になる前に、歯をきれいにしたい、白くしたいという理由で歯科医院に行くという人が多いです。
また、クリニック自体がきれいで清潔なことにもカルチャーショックを覚えました。健康な歯を維持するため3~4カ月ごとに定期的に歯のクリーニングに行くのは当たり前、健康な人が通うことが前提なので、自分の家以上にきれいなクリニックでないと、当然のことながら米国人は足を向けようとしません。
当院は清潔でホテルロビーのようなゆったりとした受付にしているのはそのためです。日本では待合室でまるで電車の中のように2、3人が窮屈そうに座っている姿を見ますが、当院は家族で一緒に来院していただいても大丈夫です。家族全員で来ていただいても心配ないようにゆったりと設計されています。治療室も広いのでお子さんの治療を親御さんがいっしょに付き添うことができます。